有線と無線って何が違うの?
現代のネット社会において、インターネット接続やネットワーク構築は不可欠です。
(特に在宅で仕事をする場合、ネットワークにとても気を使います)
その際に重要となるのが、「有線」と「無線」のどちらを選択するかという問題です。
本記事では、それぞれの特徴を比較し、有線と無線の違いについてわかりやすく解説します。

通信速度の違い
有線接続は一般的に無線接続よりも高速で安定しています。
例えば、以下のような比較ができます。
| 接続方式 | 最大速度(理論値) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 有線(10GbE) | 10 Gbps | 安定した高速通信 |
| 有線(1GbE) | 1 Gbps | 一般的な有線LAN |
| Wi-Fi 7 | 最大 46 Gbps | 320MHz帯域、MLO対応 |
| Wi-Fi 6E | 最大 9.6 Gbps | 6GHz帯の利用 |
| Wi-Fi 6 | 最大 9.6 Gbps | 5GHz帯対応、OFDMA採用 |
| Wi-Fi 5 | 最大 3.5 Gbps | 5GHz帯のみ |
bpsという単位は1秒間に送受信できるデータ量を示したものです。
値が大きいほど短い時間で大量のデータのやり取りができます。
ただし、Wi-Fiの速度は環境によって変動しやすく、有線ほど安定しません。
遅延(レイテンシ)の違い
ネットワーク通信では遅延(レイテンシ)というものが発生します。
レイテンシ(latency)とは、インターネットを利用する時の快適さを測る指標です。
(デバイス(スマホやPC)からデータ転送の要求を出してから実際にデータが送られてくるまでの通信の遅延時間ですね。)
| 接続方式 | 遅延ping値(ms) |
|---|---|
| 有線(Ethernet) | 1~5 ms(ほぼ一定) |
| Wi-Fi 7 | 5~10 ms(MLOで低減) |
| Wi-Fi 6E | 5~15 ms |
| Wi-Fi 6 | 10~20 ms |
| Wi-Fi 5 | 10~50 ms(環境により変動) |
有線接続は遅延が少ないため、オンラインゲームやVRなどのリアルタイム通信に向いています。
通信の安定性(パケットロス)の違い
Wi-Fi は環境によってパケットロスが発生しやすく、有線に比べて安定性が劣ります。
パケットロスというのは簡単に言えば通信障害のことで、サーバーから送られてきたデータが途中で破損したりすることで発生します。
| 接続方式 | パケットロス(%) | 主な要因 |
|---|---|---|
| 有線(Ethernet) | ほぼ 0% | 物理接続のため干渉なし |
| Wi-Fi 7 | 0.1~1% | MLOにより安定性向上 |
| Wi-Fi 6E | 0.1~3% | 6GHz帯の干渉が少ないが、距離に影響される |
| Wi-Fi 6 | 0.5~3% | 5GHz帯で混雑の影響あり |
| Wi-Fi 5 | 1~5% | 5GHz帯のみで干渉を受けやすい |
通信範囲の違い
Wi-Fi は無線であるため、有線よりも広範囲で利用可能です。
ただし、規格によって通信可能範囲が異なります。
| 接続方式(Wi-Fiは屋内かつ5GHz以上を想定) | 通信可能範囲(最大) |
|---|---|
| 有線(Ethernet) | 100m(CAT6Aケーブル) |
| Wi-Fi 7 | 約30m |
| Wi-Fi 6E | 約20m(6GHz帯は距離が短い) |
| Wi-Fi 6 | 約30m |
| Wi-Fi 5 | 約30m |
セキュリティの違い
有線と無線ではそれぞれ盗聴や侵入などに対するセキュリティの強さが異なります。
WPA2、WPA3というのは無線LAN(Wi-Fi)上で通信を暗号化して保護するための技術規格の種類のことです。
| 比較項目 | 有線 (Ethernet) | Wi-Fi 7 (802.11be) | Wi-Fi 6/6E (802.11ax) | Wi-Fi 5 (802.11ac) |
|---|---|---|---|---|
| 盗聴リスク | 極めて低い(1%以下) 物理接続が必要 | 低(5%) WPA3標準搭載で強固な暗号化 | 中(10%) WPA3対応だが普及率にばらつき | 高(30%) WPA2が主流で、暗号化が比較的脆弱 |
| 侵入リスク | 極めて低い(1〜3%) 物理的アクセスが必要 | 低(5〜10%)WPA3+SAEで強固 | 中(15〜25%)WPA3が未導入だと脆弱 | 高(30〜50%)WPA2使用時にブルートフォース攻撃のリスクあり |
| 認証の強度 | 中(MACアドレス制限+VPN推奨) | 高(WPA3+SAE+EAP標準対応) | 中(WPA3対応可能だがWPA2が多い) | 低(WPA2が主流、KRACK攻撃リスクあり) |
| 暗号化の必要性 | 低(基本不要) | 必須(WPA3 AES-256) | 必須(WPA2/WPA3 AES-128以上) | 必須(WPA2 AES-128、古い機器はWEPのリスクあり) |
| 管理の容易さ | 簡単(設定不要) | やや複雑(WPA3設定+SAE管理) | 中(WPA2/WPA3設定が必要) | 容易だが危険(WPA2設定で不正アクセスリスク) |
有線は物理的にアクセスするため盗聴や侵入のリスクはかなり低いです。
対して無線(Wi-Fi)ではしっかりと対策をしないとかなり盗聴や侵入のリスクが高くなります。
まとめ
通信速度、安定性、セキュリティを優先するなら有線が圧倒的におすすめです。
ただ無線(Wi-Fi)は通信範囲が広く使用性に優れているかつしっかりとセキュリティの対策をしていればそこまで大きなリスクはありません。
用途によって適切に使い分けることが重要です。




コメント